■2012/04/08
以前知ったアルシオーネのクイックシフト化
http://hj-tsubo.seesaa.net/article/252137370.html
GT-改さんはレガシィ用既製品?を流用してクイック化を図ってた
自分もそれを真似しようと、ヤフオクでクイックシフトをウォッチしてたけど気軽に買える値段のものは出てこない
それに、既製品が流用できるにしてもレバーはストレート形状なのが普通みたい
アルシオーネのシフトレバーは後方に向けて大きく曲がってる

これがストレート形状だと、かなり前方になっちゃって使い辛そう
やはり、現状のものをどうにかこうにかした方がいいみたいだな
構造図を眺めること数日、シフトノブを交換すれば劇的にストロークが減りそうなことに気付く
大昔にシフトノブを買ったのを思い出して引っ張り出す
古のRAZO製
これが使えれば一気に半分以下の長さになる
まずはノブの交換をやってみて、それで物足りなければリンクの支点移動もすることにしよう
【シフトノブのスプリングピン抜き作業】
■2012/04/11
アルシオーネのシフトノブはネジ式ではなく、レバーにスプリングピンで固定されてる

このピンが抜き辛い
・ノブの穴とピンのセンターがずれてる
・ピン先が奥に潜ってて内外径が正確に計れない
・ピンの太さにバッチリ合う押し棒がなかった(太過ぎず、細過ぎず)
・太めな棒を使ってやってみたけど、的確な場所に叩けない
・ブラブラしてるレバーに対して、横方向から叩いても力が入り難い
結局、この日は作業中断
■2012/04/13
棒で叩く方法は諦めてピン抜き治具を考えてみた
キャップボルトで締め付けてピンを外す方法
まずはブラケットを購入

ノブの採寸もせずに買ったけど丁度良いサイズ
改めてピン周りをじっくりと観察
ピンで止まってるだけで特に変わった方法じゃないように見える
結局、この日は作業せず
■2012/04/15
ピン周りをじっくりと観察
スプリングピンの採寸をする
しかし、計り難い
ピンのサイズは外径4mm、内径2.6mm、全長26mmっぽい
■2012/04/18
ピン抜き治具を製作
ブラケットにタップとバカ穴加工
とりあえずピンより太いと意味がないので3mmのボルトを使用することにした


ピン内径2.6mmに対して3mmのボルトだと片側0.2mmの引っかかり
これは厳しいか
4mmボルトの方がよかったかと思うけど安易に作業開始
ボルトを締め込むと、そこそこ潜っていく
でも感触がおかしい
M3の径では淵に引っかからずにピンの中に潜ってしまったみたい

結局断念
■2012/04/19
ブラケットの追加工をした
M3→M4
抜け側の穴をΦ5→Φ6.5
■2012/04/20
M4ボルトに変更して再挑戦
しかし、締め付けていくとピンを押す位置が定まらずにボルトの先端がずれてしまう
位置がずれてもいいように、2.6mmだかのビスをピンに入れて穴を塞いで再挑戦
しかし、ビスの頭が削れただけで動く気配がない

結局断念
■2012/04/22
ボルトがピンからずれないようにする為、ボルトの先端に段付き加工をした
ダブルナットで段の位置がずれないようにして、ピン内径に合わせてΦ2.5に削る
最後に目立てヤスリで段付き部の根元のRを取って完了


それにしても手作業で、しかも使い古しのダイヤモンドヤスリじゃ効率が悪過ぎる
かなり疲れた
入手したキャップボルトは20mmで、ピンの長さよりも短い
これだと全て押し切れないので長いナベネジを用意して同様の加工をする
こちらは普通の金属用ヤスリで簡単に削れてしまった
作業は楽だけど硬度が心配
これでボルトとピンのセンターがずれずに確実に押せるはず
■2012/04/23
再挑戦
位置ずれはなくなった
しかし、ピンが1、2mm動いた辺りでブラケットが湾曲し始めた
どうやら、この方法ではこの辺が限度みたい
結構厚い板なのにな
折角、この為だけに436円出して買って加工もしたのにお蔵入りとは無念
治具を使うのは止めてバイスで挟む方法に変更
加工ボルトをセットしてバイスで締めていく
劇的に動いてる感触はないけど少しづつ動いてる
でもバイスの口金にピンが当たって、それ以上動かず
そりゃそうだわな
口金を外して口金固定用のボルト穴を逃がし用の穴にして更に締めていく
ノブの形状や位置が悪く作業し難い
ノブの材質も柔らかくて尚更思うようにいかない
あれやこれやとやり方を変えながら何とかピンの頭が少しだけ外に出た

でも、この時点でボルトの段部分がナメてしまって終了
ナベネジに交換してやったら、あっという間に曲がってしまってこちらも終了

結局、ここで作業中断
ノブの幅は33mm
中の軸の径は12mmっぽい
ピンの長さはおそらく26mm
ピンが外に出た寸法は3mmくらい
ピンが中の軸から抜ける寸法は26mm-((33mm-12mm)/2)=15.5mm
まだ13mmもある
たかだかスプリングピンを抜くだけでこんなに難儀するとは意外
根本的に何かが間違ってるんじゃないだろうかと悩む
■2012/04/24
前回はタップ部分への段付き加工だった
これは20mmのキャップボルトを使ったせい
長いキャップボルトの場合、根元部分はタップがないから只の鉄棒になる
これを利用して少しでも段付き部の強度確保を企む
長めのピン押し用ボルト(M4)を調達して程よい長さに切断
■2012/04/25
ボルトの先端に段付き加工
前回の段付き部の長さは長過ぎるように感じたので今度はガイド部を短めにした
前回は何も考えずにヤスリの幅を段付きの長さにしてた
再挑戦
しかし感触は変わらず
夜間作業で見辛いのもあって早々に作業終了
■2012/04/26
そもそも、スプリングピンの標準寸法を知っておくべきだなと調達して採寸
厄介なことに内径寸法は入り口側が広くなってる
今付いてるのは今までの作業で更にピンの口が広がった可能性が高い
再挑戦
・M4ボルトの段付き部の前日作業による変形を修正
・M3ボルトの段付き加工

・M3ボルトでピン抜き作業
→動かず(と言うかピンの中に潜るのが怖くて力が入らない)
・M4ボルトでピン抜き作業
→動かず
・潤滑剤塗布
・一度ピンを元の位置に戻す(この時の手応えが普通だよな)
・更に潤滑剤塗布
・M4ボルトでピン抜き作業
→ピンが抜けた
抜いたピンを見ると、最初期のM3ボルト押しで拡がった跡がハッキリ

M4ボルト1号が失敗した理由もわかった
ピン内径の奥の方は更に径が細かったらしく、ガイド部が長過ぎて押せば押すほどピン内径を拡げることになってた
だから、ある位置以上は動かなくなってたんだな

M4ボルト2号はガイドが短くピン内径にもピッタリでバッチリとピンを押してくれた
油を塗ったのも良かったのかな
これでやっとシフトノブが外せる
たかだかスプリングピンを抜くのに2週間もかかっちまった