2010年01月11日

アルシオーネ電動化

先日の会食の時に、クラブのメンバーと「アルシオーネ電動化」の話題になった
確かアルシオーネを電動化した方が九州にいたはず
過去資料を調べてみる

鮫島田佳雄さん
宮崎県の方だったみたい

ネットで探せるかなと思ってググってみたらヒットした
ご本人もココにちょこっとだけ紹介している
http://www.agrix.jp/about/index.html

クラブ的には2000年に接触してた
MLのログが残ってない期間みたいで、コージさん?のHPで紹介してたものしか探せなかった

以下、今は無きコージさんのHPから抜粋転載
(今となっては連絡も取れないので無断転載。ご容赦を)

……………

■AX4改EV現る。
EVオーナーの鮫島さんからEVの説明を聞きます。

▼EVへの道
ゼロエミッションカー、つまりEVにたいへん興味をいだいていて、自分でEVを作ってみたいと思ったそうです。
当時はEVへのコンバートというのが盛んに行われており、カーグラをはじめとする雑誌などでもEVチャレンジの記事を多く見かけた時期であります。

さて、実際コンバートを開始するにあたって、タネ車をプレリュードに決めたところ、横置きエンジンのレイアウトや、ボンネット内のスペースの少なさなどから困難極まりないことが判明。
他にタネ車を求めたところ、近くの中古車屋で61年式アルシオーネVSを発見、その場にて5万円で購入を決定したそうです。

もともとアルシオーネが発売された当時、デザインのインパクトなどからとても強く印象に残っていたそうなので、やはり来るべき人の所に来たという感じですね。
EVの未来的なイメージにアルシオーネのスタイルはぴったりとは鮫島氏の談。
この言葉の本当の意味をオフミ参加者全員、後ほど理解するのでした。

ところがこのVS、バラしていくうちに左半分サイボーグという大事故車であることが判明。
なるほど5万円のはずですね。
強度の不安からこのVS、開発のための「プロトタイプ」という位置付けに・・・。

そしてアルシオーネというタネ車の存在が後ほどとんでもないエピソードを生み出すのです。
アルシオーネの機関レイアウトは縦置き対象レイアウト。
エンジンを外せば何の違和感もなくモーターを付けてくださいといわんばかりの空間が存在するのです。
しかも、もともと低重心レイアウトなのでその上には補機を収める空間も完璧。

約1年半の時間を費やして動く状態までもってきたそうです。

012.jpg
エンジンルームです。
・中央は配電盤
・左の黒いBOXがモーターへの電力をコントロールするアンプ。
 巨大なヒートシンクが下面に付いてます。
・さらに左には負圧を発生するバキュームポンプがあります。
・右の銀色のBOXがDC-DCコンバーター。
・補記の下にモーターがあります。

分かりにくいですが、ここにエピソードの一つが隠されてます。

さて、ある程度車が出来ると、ナンバー所得に向けての動きも進んできました。
宮崎陸運局の担当者とも協議を重ね、問題点も出てきました。

まず、窓の曇りを取るためのデフロスタ取りつけを要求されました。
これはヒーターのような部品があるそうで、解決済み。

次ぎにパワステの取りつけ。
もともとパワステ前提のアルシオーネはパワステ無しでは相当重たいらしく、問題ありとのこと。
ところがアルシオーネには最適な部品が準備されているではありませんか!賢明なアルシストならご存知でしょう。
VX搭載の「サイブリッド」です。

ディーラーに相談に行ったところ入庫中のXAVIメンバーK氏のVXを見せられ、部品の説明を受けたそうですから、世の中不思議なものです。
かくしてサイブリッドを搭載しパワステの問題は解決です。
ワイパーモーターの横に搭載しています。

ただ、サイブリッドは爆発的に電力を食うそうで、30Aヒューズは動かしただけで飛んでしまい、何と60Aのヒュ―ジブルリンクを使用するそうです。
なるほどVXの化物オルタネーター&バッテリーはうなづける。
この電力はEVにとって致命的なので車内スイッチで作動をON/OFFするそうです。
電力に不安のVXオーナーの方、スイッチ化はいかがでしょうか?

バッテリーはサイクロンGというシール鉛蓄電池を16個を後席に、重量バランスを考慮して四個をエンジンルームに搭載。
1個の重さが16キロ、メーカー保証の充放電が300回ということです。
やはりEVの問題点はバッテリーの寿命と重さ、リサイクルですね。

現在バッテリーの重さから一つ問題があるそうです。
VSのリアサスでは重量を支えきれないそうで、陸運局から改善を求められているとのことです。
RXのサスでいけないかな?

モーターの駆動は120Vで、出力23KW=30.7馬力。
馬力は少ないですが、回転トルクのほうが相当大きいようです。

モーターとミッションの結合ですが、現物を業者に送り、ワンオフで部品を作ってもらったそうで、ここが一番高かったとのこと。
EV化にさいして前軸が630>>750Kg、後軸が400>>550Kg、全重で1030>>1300Kgの増加です。

027.jpg
見よ!この低さ!うらやましいだろぅ〜。

022.jpg
タイヤはハウスの中にすっぽり収まってます。

029.jpg
オーナメントも何も無いVS、なかなかカッコ良いです。

今後は問題点を解決し、プロトタイプのAX4改EVのナンバーを所得、ストックしているVRにEV機関を移植して最終的な完成形を目指すそうです。
もともと機械いじりは好きだったそうですが、電気の知識は無いまま飛びこんだEVの世界。
工業高校の先生などに教えを乞いながらのEVをここまで形に仕上げた鮫島さんに敬意を評します。
お忙しいなか貴重な時間をわれわれのためにいただきまして、ありがとうございました。


■EV試乗インプレッション
雨天のため(防水対策がまだのため)倉庫内の短い距離で試乗させていただきました。
一言で言うと・・・UFO!!

鮫島さんの指導のもと、操作方法を教わります。
マスタースイッチON状態です。
もちろん音も何もしません。
クラッチを踏んでギア選択。
1速でも3速でも別にいいそうです。
まずは1速で。
1速にいれたらクラッチを離します。
ここが通常の感覚から、とても違和感があります。
(つまりクラッチはギアを選択し、ギアを入れやすくするためにだけ、あるわけです。)

サイドブレーキを下ろしてアクセルを軽く踏むと、カチッというスイッチ音とチュイ―ンという高い音と共にグッと動き出します。
ほとんど音も無く、するすると進む感覚は何とも表現しがたい感覚です。
最近のVVVFインバーターの電車みたいな雰囲気。

3速発進のほうが違和感なかったかな。
3速でももたつき感が無いのはトルクの太さでしょうね。

ただ、アクセルワークには多少の慣れが必要なようで、車庫入れバックのような微妙なアクセルに四苦八苦。
出だしがグッツと力強くくるのでドキッとします。
REXのECVTのような感覚です。
オーナーのドライブはスイスイだったのでやっぱ慣れですね。

私が試乗を終えて車を降り、ニヤニヤしながら放った一言「UFO・・・」。
次ぎに乗ったKさんも「UFO・・・」。

時代を先取りしていたアルシオーネ。
そのスタイルととコンセプトはEVという姿になって、なお、光輝いていました。
鮫島さんの「アルシオーネはぴったり」の言葉は、試乗してより深く実感できるのでした。

024.jpg
Kさん(だったかな?)が試乗中!

……………

その先見性に敬服
アルシオーネを選んだことに更に敬服
素晴らしい人だな
ラベル:アルシオーネ EV
posted by 五条銀吾 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ALCYONE/EV関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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